インドで下痢になった時の対処法【とにかく出し切ること】

インド在住のMANOです。お待たせしました!今日はインドの下痢事情についてです。
インドで下痢になったらどうしよう。。。インド旅行をする人のほぼ100%の方が心配になるのがこれです。在住者でもこればっかりは正直、予防は難しいです。

インドに限らず他の東南アジア諸国、ヨーロッパの旅行でも、生活環境、水、食事が変わるので多少お腹が緩くなるのは当然と考えてもらう方がいいです。しかし、インドは特に食あたりでの下痢を引き起こす可能性が高い国です。

今日はインドで下痢になったときにどうするか!?対象法と予備知識について書かせていただきます。

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インドで下痢!まずは原因追求しよう

思い当たるものは何?〜48時間以内に食べたもの思い出す

下痢になったらまず原因を探しましょう。ここから順番に原因追求していきます。この作業がないと、下痢を繰り返すことになります。インドを旅行するときは1週間〜3ヶ月くらいの方が多いです。なるべく下痢にならないよう旅を続けるためにはしっかり原因を知ることが大切です。
食べたもの・飲み物すべて、原因となるものを思い出します。

ペットボトルの水、レストランで飲んだ水ですらも思い出してください。いつからのを思い出したらいいの?ってなりますが、必ず直前〜48時間前までは思い出してください。

食べてすぐ症状が出る場合と少し時間が経ってから症状が出る場合があります。消化には時間がかかること、食中毒の種類によっても潜伏期間が違うことを理解しておきましょう。

インドでだいたい考えられるのは・・・カレー、サモサ、ラッシー(ヨーグルト)、チャイ、ミルク、水、露店で食べた何かですね。

インドで疑うべきはまず水と油とスパイス

間違いなく当たる可能性が高い二大要素は「水」と「油」です。まずはインドの水と油を知りましょう。

インドの飲料水ついて

ご存知だとは思いますが、インドは水道水は飲めません。そこでペットボトルの水を買って飲むのですが、大きく2種類あります。

  1. Packed Drinking Water 
  2. Natural Mineral Water


Packed Drinking Water 価格:10~20ルピー/1リットル

は水道水をろ過し、国の基準で飲料水として合格している水です。もちろん飲むことはできますが、ろ過する際にケミカルな処理をしているものもあり、純粋に水だけでないものが入っているものもあります。ミネラルウォーターではないものであることは認識しておきましょう。

レストラン、オフィス、お店でペットボトルと同じメーカーのウォーターサーバーが置いてあるところもあります。それらはだいたいPacked Drinking Waterです。しかし、容器の消毒液が残っていたり、綺麗に洗えていないことがあるので、あまり飲まない方がいいです。

Natural Mineral Water 価格:35~100ルピー/1リットル

日本でお店で買う水と同じです。いわゆるミネラルウォーターです。上記の価格を見ていただくとわかるように1に比べ値段も3倍くらいします。インドはペットボトルの水も安いと言われていますが、ミネラルウォーターは高いです。下手したら日本と変わらない。でも安心して飲みたいならこちらがおすすめです。

レストランでミネラルウォーターと言って出てくる水は両方あり得ます(笑)一部のインド人からすると両方ミネラルウォーター(水道水ではない)なんですね。。。

補 足

旅行者にはあまり関係ありませんが、在住者は必ず家に浄水器をつけています。これはインド人の家も同じです。これをフィルターウォーターと言いますが、実は上記2つと合わせた3つの中ではこれが一番綺麗で安全と言われています。
インド人ですら外で水を飲まない人もいます。フィルターさえちゃんと交換されていればフィルターウォーターが一番安全です。※各メーカーの品質が全部安定しているかは謎です。

インドの油事情 たぶんこれが一番油断しがちです

油は揚げ物、炒め物、それらを数時間保温してから口にしたものはすべて疑いましょう。
そもそもインドできれいな油、信用していいを使っているところはナイと思ってください。これは日本でも言えることですが、日本でもマク◯ナル◯の油がいい油だと思っている人はいないですよね?平均でそれ以下の品質の油だと思ってください。

劣化・酸化した油は毒性が強くなります。過酸化脂質と呼ばれるものです。動脈硬化や様々な健康被害を引き起こす原因になるということでは有名です。
しかしそれ以前に「油に当たる」ことを引き起こします。酸化した油を摂取しても食中毒の症状は出るのです。インドに限らず露店、屋台の食べ物は危険度100%です。

信用できる油があるとすれば、自炊です。自分が選んで買った油、いつ買い、いつまで使える油かを知っているからです。

高級ホテル、日本食でも私自身は油で当たったことあるので、100%信用して食べることはありません。自分の体調次第のところも十分理解し自己責任で選びましょう。

補 足

もともと胃腸が弱い人、油物が苦手な人、健康に気をつけた食習慣を心がけている人は油に当たりやすいです。←ヨギーたちは要注意ですね!

スパイスに日本人は慣れていません

インドに来るとカレー!カレー!カレー!だいたい放っておくと3食カレーです。
カレーじゃなくてもだいたい全部カレー風味かスパイスがたっぷり使われています。
韓国料理や中華料理の唐辛子、コチュジャン、豆板醤、キムチなどと同じでお腹を緩くさせてしまうことは容易に想像できます。大量のスパイスに日本人の胃腸は慣れていません。ターメリック、チリ以外にも胃腸に刺激があるスパイスを多く使っているので、美味しくても調子に乗って食べ過ぎないようにしましょう。

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食中毒には感染型と毒素型があります

さて、水と油とスパイス事情を知った後は、もう一つ知識として知っておきましょう。
まず、同じものを食べても人によっては食中毒にならない人もいます。それは体質、体調、免疫力(酵素力)によります。しかし、強い細菌の場合は100%当たります。同じもの食べて当たっている人がいるかどうかはその後の対応の目安となりますので、確認しておきましょう。

食中毒の原因に種類は5つありますが、そのうち細菌性食中毒というのが一番ポピュラーで、感染型と毒素型の2種類あります。※ノロウィルスはウィルス性食中毒なのでここには含まれません。

感染型の食中毒

細菌性感染型食中毒とは食品の中に食中毒菌がすでにあり、それを食べて腸で増殖し発症します。
→生食、肉などの加熱不足、乳製品から発症することが多い。

インドで想定されるもの

加熱調理がしっかりされていない場合
ヨーグルト(ラッシー)や牛乳(アイスカフェラテ、チャイ)などの生の乳製品

毒素型の食中毒

細菌性毒素型食中毒とはすでに食品の中にあった毒素が自分の体の中(胃や腸)で発症します。
→作り置きのサンドウィッチやおにぎりやパスタやチャーハンなどの加工品からが多い。

インドで想定されるもの

フードコートや屋台などでの作り置きされた加工品
レストラン、屋台などで大量調理、保存されたもの
常温保存された加工食品

胃腸の強さと免疫力で対抗しきれないのがインド

最初に食中毒になる人とならない人がいると書きましたが、ここまできてご理解いただけるかもしれませんが、要因となるものが多すぎるのがインド。複数のコンビネーション、何かで当たるのがインドです。

また、同じ症状で苦しむ人が周りに2人以上の場合は食品からの食中毒の可能性が高いです。その場合はウィルス性も疑い、お互い様子を見ながら、ひどい時は病院に行くなどしましょう。

インドで下痢になった時の対策

下痢になったらまずは菌を出し切る

ここから対策です。食中毒で下痢になったら、まずは菌を出し切るしかありません。インドは処方箋がなくても買える薬が多いですが、早々に下痢止めを買って飲んでしまうと、体内から菌が出ません。まずは菌を出し切ることです。

下痢だけでなく嘔吐を伴う場合も、水分補給をし、脱水症状を防ぎながら出し切ります。
食あたりの下痢、嘔吐、お腹の痛みはしんどく、突然の差し込みの連続です。とにかくトイレがある場所、横になれる場所で安静にし、水分補給を欠かさないことです。

断食する

下痢になったら24時間は絶対に固形物を食べないことです。食べないと体力が落ちるからとか言う人がいますが、出し切るまでは食べない。これ鉄則。
痛くて食べてられない間はいいんですが、ちょっとマシになったらすぐ食べてしまう人がいますので、要注意。もし本当にお腹が空くなら・・・と言いたいところですが、インドで安全なスープとかわからないので無理です。我慢しましょう。

一番大切なのは水分補給:危険な脱水症状

私も経験ありますが、実は一番危険なのが脱水症状なのです。嘔吐、下痢を繰り返し体の中の水分が減ってくると脱水症状を起こします。下痢だけならまだしも、嘔吐を伴う場合は水すらも飲んでも吐いてしまうという場合もあります。更に頭痛も伴います。

そんな時に必要なのが経口補水液(ORS)です。日本でいうとポカリとかですね。体に吸収しやすい状態の水分。インドの薬局でもORSの粉が売ってますのでそれを飲みましょう。
インドのORSがまたそんなに美味しくないので、日本からポカリの粉末持って行っておくと安心ですね。

2日目、3日目でも下痢が止まらない場合は薬局か病院へ

だいたい水分補給をし、ご飯も食べずに1〜2日安静にしたら出し切れるので症状は軽くなります。しかし、それでも止まらない場合は薬局へ行き、薬を買います。このタイミングでただの食あたりの場合、病院でも出されるのはこの4つです。

  • 抗生物質 Antibiotics
  • 鎮痛剤 Painkiller
  • 整腸剤 Probiotic
  • 経口補水液 ORS

インドは処方箋なくても買える薬が多く、これらはだいたいどこの薬局でも買えます。
心配な方は病院へ行ったら良いですが、旅行者は意外と病院に行けるタイミングがなかったり、探せなかったりするので、一度これで様子見ていいかなと思います。

というのも、病院も1日目の下痢で行くと「大丈夫大丈夫〜〜」って言われることが多いんですよ。1,2日は上記の方法で様子を見てもいいのではと思います。

ただし!発熱してきたり様子が変な場合は迷わず病院へ行きましょう。

腸内環境を整えよう

自力で下痢が落ち着いて、痛みも無くなってきた、歩けるようになった方も整腸剤は飲んでいたほうがいいです。下痢で腸内環境が崩れてしまいます。抗生物質を飲むと特に良い菌も死んでしまいます。
先ほど紹介しましたが、薬局で買えますので、旅を続ける間、飲むようにしましょう。

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インドに持って行くお薬リスト【下痢・食あたり編】

個人的には旅行の時の腹痛は日本からの薬でも私は効いたので、この3つです。

  1. 整腸剤・・・ビオフェルミン、乳酸菌のサプリなど
  2. 陀羅尼助・・・軽い胃痛、食あたり・食べ過ぎ・消化不良
  3. 大師陀羅尼錠・・・下痢、食あたり、水あたり、吐き下しに

2と3は持ち物リストにもリンク貼ってますので、そちらからどうぞ↓

【関連記事】
インド在住者が教える!インド旅行の持ち物リスト
https://www.gogomano.com/india-travelgoods-tourist

 

発熱する、なんか変だと思ったらすぐ病院へ

ただの食あたりの下痢ならいいです。発熱を伴う場合、特殊な菌との合併症、ウィルス性の場合は一事が万事。すぐに病院に行きましょう。

インドの病院代はそんなに高くないです。1500~2000円くらいでドクターには診てもらえます。薬は別料金ですが処方してもらえます。薬は日本より安いです。

また、海外旅行保険に入って来る方がほとんどだと思いますし、クレジットカードで海外旅行保険で自動付帯されているものもあります。不安になったら病院に行く。これは覚えておきましょう。

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まとめ インドで下痢になった時の対処まとめ

水分補給しながら、菌を出し切る。
安静にする(寝る)


何も食べない(1日断食)

整腸剤で腸内環境整える

2.3日で治らなければ薬局で薬買うか病院へ

インドで下痢をしないために

自分の身は自分で守ることしかできません。それでなくても環境が違うだけでも体は疲れるので、食事は特に気をつけないといけません。いつもなら大丈夫でもインドだから当たってしまうこともあります。
旅先では「誰かが食べて大丈夫だった」というのは信用せず、自分の目で見て、匂って、自分自身にとって危険だと思うものは食べないことです。

旅先では無理をしない。
得体の知れないものは食べない。

対策を知っておけばインドは怖くない!安心してインドにお越しください〜
今度は何度もインドでお腹を壊している私から直伝!インドで食あたりを最大限防ぐ方法!を書きたいと思います。お楽しみに〜〜