ヨガをする女子がインドに行くのは自分探しの旅じゃない

ヨガをしている女子はなぜインドに行くのか。迷っているから?自分探しのため?そう思う人の方が多いと思います。でも実は他にもヨガをしている女子がインドに行く理由があったのです。それは知らず知らずのうちにヨガのファンになったからです。私自身もヨガがなければインドに来ることはなかったと思います。ヨガ→インドに行こうのきっかけは大きく2つです。

・本場のヨガを受けてみたい
・インドのヨガの資格が取りたい

私は一つ目の「本場のヨガを受けてみたい」でした。が、その思いにたどり着くには意外と時間がかかっています。そして正直そこまでして受けたい衝動にはなかなか駆られないものです。でもヨガをしている女性はインドに来る確率は非常に高い。なぜなのか今回はこの心理について追求してみたいと思います。

ちなみに私自身今回のインド訪問は2度目です。9年前にコルカタ(カルカッタ)に仕事で4日間行ったことがあります。当時アパレルの生産管理の仕事をしており、取引先がインドにもあったため、現場視察で訪問しました。そして、2016年8月、今回はヨガを目的に北インドのリシケシに行きました。9年前にコルカタを訪問したときのインドのイメージが最悪すぎて、もう二度と来ない!と思っていたインドにまさかもう一度来ることになるとは思いもよらず。

スポンサードサーチ

どんな女子がヨガをしている?

20人に一人の女子がヨガをしている

そもそもどんな女子がヨガをしている?ほとんどの女子がやっていると思われがちですが、そんなにまだ多くないです。セブン&アイ出版の「日本のヨガマーケット調査」によると、ピラティスを含むヨガ人口のうち女性は約530万人。20人に1人くらいの確率です。

ヨガを始めた理由は運動不足解消

上記による調査の結果でもきっかけは運動不足解消、柔軟性を高めたい、ダイエット(体型維持)、体調を整えるためが上位。エステを経営していたときに出会ったお客様たちのほとんどのが 「痩せたいからホットヨガに行っている」 でした。もちろん元々インドが好きだった、アーユルヴェーダをしていた、親がヨガをやっていたとか、の人も少数でいますが、ほとんどの女子の入り口は運動としてのヨガです。そんな私もヨガを始めた理由は運動習慣を身に付けたかったからが理由です。

ヨガをやっている女子代表として私の例を書くと、30歳手前で身体の変化を感じだしたことがきっかけでした。エステティシャンとしてサロンワークをしているとあまり太らない、太ってもすぐ痩せる身体だったのに、痩せにくくなったことで、このままでは10年後めちゃ太ってるのではないかという不安がよぎりました。それにサロンを始めた25歳からがむしゃらに働き続けていましたが、このまま全力疾走できるうちはいいけど、倒れたらどうしよう。という不安がよぎるようになり、日々の体調管理、体力維持の為にヨガを始めました。

ヨガ以外にも運動はある

とは言ってもヨガ以外にも運動はあり、その当時私の周りでもフラダンス、ベリーダンス、ピラティスなどしている友達もいました。 私自身どれも3回以上受けましたが、ベリーダンスは楽しいけど先生との都合が合わない日が続いて挫折し、ピラティスは体験中も後日の筋肉痛もまあまあ辛くて挫折しました。

そしてヨガだけが最後残りました。

結果ヨガが一番続けやすかった

ヨガが一番良かったのは運動と思わないでも続けられること。エクササイズ効果だけでなく、リラックスできること。自分の体調や気分に合わせて、ヨガの種類も先生も選べることができます。

ヨガと一言に言ってもベーシックなハタヨガからハードなアシュタンガヨガ、解剖学に沿い正しいポーズをすることを教えるアイアンガーヨガ、シヴァナンダヨガ、ビクラムヨガなどの流派別のものから、マタニティヨガ、陰ヨガ、肩甲骨ヨガ、顔ヨガなど効果別のものまで幅が広いのがヨガのすごいところ。そして現代で一番知名度が高いのがホットヨガ、岩盤ヨガです。

ホットヨガとは従来インドではあるヨガのスタイルではありませんが室温38度前後、湿度60%以上の室内でヨガをすること。発汗、ダイエット効果を出せるものとして有名となりました。ほとんどの女子のきっかけはホットヨガと言っても過言ではないかもしれません。

ヨガは深い

運動として始めたヨガですが、続けてみるとどのヨガにも統一して体験するのがこの4つ。

  • プラーナヤーマ(呼吸法)
  • アーサナ(ポーズ)
  • スーリヤナマスカーラ(太陽礼拝)
  • シャバーサナ(瞑想)

ヨガスタジオでもスポーツジムでもヨガを受けていても必ずと言っていいほど体験します。そして毎回受ける度に自然と理解してくる言葉です。回数を重ねる度にもっと難しいポーズがしてみたい。とハマっていく人が増えるのです。

私自身は初めて受けたヨガの最後のシャバーサナ(瞑想)がなんとも言えない心地よさだったことが理由でヨガにハマりました。人によって追求したくなるところはそれぞれですが、ヨガは受けた後にまるでマッサージを受けた後のようなすっきり感があり、思考がはっきりして、やる気がでる。そんな感覚があります。ヨガをしていることで痩せたり、仕事のストレスが減ったり、直接的な効果以外に日々の生活に変化を感じることができるので続けやすいのだと思います。

ティーチャートレーニングで学ぶヨガ

そこである一定期間続けた人やハマった人の中にTTと呼ばれるティーチャートレーニングに参加する人たちがいるのです。これがインドに行くことになる予備軍ですね。

私の場合はサロンを経営していたので決まった時間にヨガレッスンに通うというのは難しく、それならば基礎をティーチャートレーニング(通称:TT)で学んでしまおうと思い、体験レッスンの後すぐに3ヶ月間集中でTTを受けました。

・運動習慣を身に付けたい
・シャバーサナが気持ちよかった

この2つの気持ちでヨガのTTを学び始めましたが、学び出してみるとヨガというものからの気づきが多く、これは運動ではないと1日目で知ることになったのです。

ヨガとは生き方です

最初に教えてもらったことは「ヨガとは生き方である」
シンプルですが本当にこの一言に尽きます。続けているとそうであることに気づかされる女子は多いのではないでしょうか。もちろんヨガを通して学ぶことは多くあります。

  • ヨガの哲学
  • 自分自身の身体能力
  • エネルギーやチャクラ
  • 瞑想
  • 考え方

ひっくるめて生き方なのです。

私自身はヨガを学びだして今までとものごとの捉え方や感じ方が変わるのを感じました。自分でも驚くくらいの興味と好奇心に溢れ、学び続け色々な先生のヨガを受け、学びました。先生によって伝え方も違うことも多く、それぞれの生き方=ヨガなのだと知ることになります。

ルーツはインドにあり

ならば生き方って?となってくると、もうヨガどころじゃないです。自分とは?なんのために?という思考になってくるのです。女子に限らず一度は必ず経験したことがあると思う生き方についての迷い。そしてヨガをしているからこそ感じたことや知ったことがきっかけなので、インドに行ってみたらいいのでは?という思考になる人が多くいるように感じます。

実際に私もヨガをしている人でインドに行ったことある人に聞くと、昔からインドに行きたいと思っていてやっと行ったという人よりは、なんとなくインドに行くことになった。何か導かれてインドに行ったという人が多いのです。インドに行くだけだと共通点も興味もないけど、ヨガをしているだけで目的が明確でインドと「私」の共通点を見出すので、結果インドに行ってみよう!となる人はヨガをしている女子が多いのだと思います。

スポンサードサーチ

結論:ヨガをしている女子はヨガのファンである。

ヨガをやっている女子がインドに行くのはファン心理に似ていると思います。「ヨガ」というもののファンになっているのです。ある特定のアーティストや芸能人にハマるとその人の出ているテレビや雑誌を読む、その人のバックグラウンド気になって情報収集してしまう。そしてCD聞いてるとライブに行ってみたいと思う気持ちがヨガのファンになるとインドを自分の目で確かめたい、肌で感じたいという想いが強くなる気持ちとリンクしているように思います。ヨガを深く知れば知るほど高まるヨガとそのバックグラウンドであるインドへの興味がファン心をくすぐりインドへ誘うのだと思います。

だから自分探しのためとか迷っている人がヨガをしにインドに行くっていうのとは違うポジティブ要素が強いと思うのです。

ファン心理:アーティストとヨガを比較してみた

こんな感じですかね。

アーティスト ヨガ
テレビを見る ヨガ動画を見る
CDを聞く ヨガをする
雑誌を読む ヨガの雑誌を読む
ライブに行く インドに行く
ファンクラブに入ってる ヨガインストラクター
ファン ヨガ実践者
テレビで見かけて気になる存在
(潜在ファン)
ヨガに少し興味あり
(潜在ヨガ実践者)

 

インドに一人で行くのは、ライブに一人で行っても横のファンの人と仲良くなれる感覚と似ていて、インドにはヨガをする場所があり、ヨガという共通の話題を持った人と現地で出会えるという期待もあるので、ヨガにハマってインドに行く女子=特定のアーティストにハマったことある女子 が多いような気がします。あながち間違ってないと思う。そしてこの方程式が成り立つのであれば、男子にも当てはまる!

ヨガは女子だけのものではない。日本のヨガ人口は5人に1人になる

これからヨガ実践者の人数は男女ともに伸びると言われています。今は男女合わせると10人に1人がヨガ実践者ですが、それが5人に1人になるといわれています。(セブン&アイ出版のアンケートによる)経営者の男性にはヨガ実践者が多いと話題になっていたこともありますが、最近は会社員の男性でもヨガをしている人が増えてきました。きっとこの数年でヨガがもっと身近になると思います。そしてヨガファンになる人が増え、インドに足を運ぶ人も増えるのかも?固定概念を捨ててヨガ、インドワードには耳を傾けておいていただけると嬉しいなと思うのでした。