こんばんは。インド在住のMANOです。
インド映画といえばボリウッド!歌って踊って〜〜そして長編!が定番!!!!
しかしそんなボリウッド映画が私は好きではなく(爆)ハリウッド映画をこよなく愛しています。
そんな私みたいにボリウッド映画が好きでなくても楽しめる、言い方を変えればインドに興味がない人も気軽に楽しめる。インドにそっと触れることができる見やすいオススメ映画をご紹介します。
とはいっても、インドの映画に触れる=インドを知ることきっかけになるので、インド在住者としてインドのリアルを描いた映画を選びました。
*私自身はiTunesで観ることが多いのですが、日本だとAmazon Prime Videoで安く観れる映画ばかりだったのでリンク貼ってまーす!
- 海外の目線からインドを描く映画4選
- ボリウッド映画代表 誰もが知ってるインド映画
- インドのリアルを描いた映画2選
スポンサードサーチ
海外の目線からインドを描く映画4選
1.食べて、祈って、恋をして
最初にご紹介するのはジュリアロバーツ主演の「食べて、祈って、恋をして」
この映画はメインの舞台がインドではないのですが、かなりの存在感を出してますインド!海外から見たインドをまんま描いている作品。変に誇張していることもなく、見ていて純粋にインドに興味が湧く映画です。
インドには自分探しの旅でくる人ばかりじゃないという記事を昨日書きましたが、自分探しに来る人も一定数いるのも事実。(矛盾!爆)
そして、その多くが試みるのがアシュラム滞在、ヨガ合宿、ヴィパッサナー瞑想など。インドで「30代女性が人生観、価値観が変わる旅を経験」表現した代表作といってもいいと思います。
この映画は原作者エリザベス・ギルバートの実話をもとに制作された映画。舞台は主人公のジュリアロバーツ演じるリズが取材で訪れたバリが最初の地。
そして自分の住む場所ニューヨークに戻り「私の人生こんなんじゃない!」となり、離婚を決意。やりたかったことをとことんする旅が始まります。
まずはイタリアで食べまくる、イタリア語を学ぶ、そしてインドのアシュラム滞在(ヨガではなく祈り、瞑想を学ぶ)、最後は気づきを与えてくれたバリに行き恋をする。
私は好きすぎて100回以上見ている映画です。毎回見るたびに気づきが違います。
2. LION/ライオン 25年目のただいま
2つ目にご紹介する作品は「LION/ライオン 25年目のただいま」
タイトルでほぼネタバレしてますが、ざっとあらすじ。主人公の少年サルーは25年前、5歳の時に迷子になり、オーストラリアに養子として引き取られて育ちます。幸せに過ごしてたあるとき、忘れていた養子に引き取られる前の記憶がフラッシュバックし、自分の故郷であるインド、家族に会いたいと家を探すという話。
これも実話です。実際に何で探すかというとGoogle Earth。
わーーーって感じでしょ?私はこれ予告編見て泣いて、本編も観に行ったタイプです。
ところどころでインドを知ることになるこの映画。私の発見はインドに養子縁組システムが存在していたこと。スラムで育つ子供の人生が100%決められているわけではないということを知り、驚きました。もちろん運次第であることも然り。
もう一つの注目すべきところはシーンごとの景色のギャップです。インドから始まり、急に美しいオーストラリアのシーン、大学に通うシーンやGoogleを使いこなすシーン。過去と現代がミックスされていると思いきや、戻ったインドの故郷はまだまだ発展途上の村という、時間軸だけでなく、空間軸で世界の違いを痛感します
Google Earthを使うという現代のGoogleさんをはじめ、情報精度の高さ、便利さを改めて実感すると共に、それを通してでも知らない世界が多すぎることを感じた映画でした。
3. マダム・マロリーと魔法のスパイス
3つ目にご紹介するのが、「マダム・マロリーと魔法のスパイス」南フランス郊外にあるミシュラン1つ星のフレンチレストランの向かいにインド人一家が移住し、インド料理屋をオープンするっていうちょっと不思議な設定で始まるこの映画(笑)
フレンチレストランのオーナーがマダム・マロニー。そして彼女がインド料理屋の息子であるハッサンの亡き母から譲り受けた魔法のスパイスと料理人としての才能に気づき・・・という話。
この映画ではインドのスパイスの魅力に魅せられます。もともとインド料理もカレーが特別好きではなかったのですが、こんな風にフレンチに使われるところを見て、めちゃくちゃワクワクした映画です。
スパイスを使った料理の美しい部分を垣間見れるそんな映画です。
そして余談ですが、監督はギルバート・グレイプやショコラのラッセ・ハルストレム氏です。料理を作るシーンや食事のシーンが素敵なんですよね。大人の人間関係の表現の仕方が独特というか、めちゃくちゃ好きな監督です。
Amazon Prime Videoで観る▶︎マダム・マロリーと魔法のスパイス(字幕版)
4. めぐり逢わせのお弁当 英題:The LunchBox
4つ目にご紹介するのがインド・フランス・ドイツの合同制作された「めぐり逢わせのお弁当」
600万分の1の確率の奇跡のめぐり逢わせが描かれたドラマチックな作品。
ムンバイに残るお弁当配達の文化があり、自宅のお弁当を集めてランチタイムに職場に配達するというもの。毎日約20万個の弁当箱がほぼ確実にランチタイムにオフィスに届くという、このビジネスインターネットの普及もしていない100年以上も前に始まったシステムなのです!
なんと600万個に1個(1600分の1との説もあり)の確率でしか誤配達がないという!この前置きがあって、映画は始まります。お弁当が奇跡を呼ぶ?!
劇中のこの言葉が深い!
”人は間違った電車でも、正しい目的地に辿り着くことがある”
詳しくは映画を観てみてくださいね。
ボリウッド映画代表?!誰もが知ってるインド映画
知ってるインドの映画教えて!と聞いて必ずと行っていいほどオススメされる映画がコレ!ボリウッド映画を知るきっかけになった作品です。
5. きっと、うまくいく 英題:3 Idiots
私がインドに来る前も後も一番有名なのではないかと思うくらいインドにいる人、ほぼ全員知っている作品です。インド人ももちろん知ってます。歌って踊って〜〜というインド映画の定番で描かれていて、とにかく楽しくなる映画。
有名なのが最後のシーン。レーという北インドの山岳地域のパンゴンツォ(パンゴン湖)という湖がとにかく美しく素晴らしい。ストーリーそっちのけでインドにこんな素晴らしい美しいところがあるなんて!と目を奪われた映画です。
実際に行くとこの3つのお尻チェアがあります(笑)レー・ラダック地方に行きたい!と思っている人は再度観直してもらいたい映画です。
スポンサードサーチ
インドのリアルを描いた映画2選
6. ピザ! 英題:The Crow’s Egg
なんじゃこのタイトルは!ってなりますが、英題はThe Crow’s Egg(カラスの卵)なんです。映画を見ると英題のほうがしっくりきます。
さて、南インドのチェンナイのスラム街が舞台に描かれたこの映画はインド人の気質を上手に描いている!が率直な感想でした。
あらすじとしてはスラムの子が近所にピザ屋ができ、その新しい ”ピザ” というものを食べたいと憧れ、食べるためのお金を稼ぎ(集め?)始めます。
そしてお金ができ、いざお店に行くと・・・
生まれた時の身分は変えることができないというインドの根付いたカースト制度を痛感するシーンが。。。しかしカースト制はインド全土ですでに廃止されており、このような差別が大衆にバレると大問題になる。
現代映画ならではのスマホ、動画、メディアの在り方が問われる姿など、ライオンと同じく、時間軸と空間軸が絶妙です。例えるなら、ドラえもんが江戸時代に突然登場するみたいな感覚です。
インドに住んでいる人、働いている人なら納得のインド人マインドがちょーーー鮮明に描かれています。
あーーーインドやなー。と思う映画。
インドに来たことない人には是非この近代化している横にスラム街という現実のギャップ見ていただきたい。
スラムドックミリオネア
アカデミー賞総ナメしたことで有名な「スラムドックミリオネア」
インドで生活しはじめてから観たこともあり、リアルにインドを描いていると感じました。
ムンバイという大都市で高層ビルがある傍ら、スラム街がある。そして、物乞いを見ない日はないという現実は上記で紹介している作品「ピザ!」と同様です。
主人公の少年がイスラム教であり、宗教間での争いは今も変わらず起こっていて、現在世間を騒がせているパキスタンとの国際問題の原因も宗教であることも考えさせれられますね。
あと、個人的に納得のシーンがクリケットをテレビで見ていて興奮する富豪のシーン。インドはサッカー・野球以上の国民的スポーツがクリケット。応援ぶりは街中のカフェでもお構いなしでボリューム最大!客そっちのけでテレビに集中するんです(笑)
正直、何度も見たい映画かと言われると一度でいい。
けど、一度は見ておいて欲しい。そんな映画です。
いかがでしたでしょうか?ゴリゴリのボリウッド映画を観るのが苦手という方は私だけではないと思ってこの記事を書きました。週末の映画リストに入れていただけると嬉しいです。
今度はゴリゴリのボリウッドのご紹介できればいいなと思ってます。