インドは紅茶だけじゃない!コーヒー豆の生産国としても有名です

こんにちは。インド在住のMANOです。

インドに来てからコーヒーを飲む機会が減ってしまいました。理由はあまり美味しいコーヒーがないからでした。

でも、コーヒー豆を売っているので、あれ?インドってコーヒー豆栽培してたの?!という驚きの事実を知ることになりました。

インドといえば紅茶の国でしょ!って思っていて皆さんもそのイメージだと思います。しかし、実はコーヒー豆の生産量が世界7位、年間34.8万トンも生産しているのです。

コーヒー豆で有名なグァテマラより多いというのが驚きです!

コーヒー豆の生産国ランキングを参考までに↓↓
ベトナムが2位なのも意外でしたが・・・

《参照:worldatlas Top Coffee Producing Countries》

インドで生産されたコーヒー豆の80%は輸出用で主にヨーロッパに輸出されています。日本にも入って来ていますが、あまり知られていませんね。

そして、インド国内消費は20%とまだまだ少なく、美味しくコーヒーをブラックコーヒーで飲むという習慣は根付いていません。とはいえ、国内消費量は毎年5%ずつくらい伸びており、コーヒー文化は少しずつですが浸透してきています。

今日はそんなインドのコーヒー豆について少し掘り下げて書いてみようと思います。

  • インドのコーヒーの歴史
  • インドのコーヒー豆の種類と特徴
  • インドのコーヒーの飲み方

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インドのコーヒーの歴史

コーヒーの歴史はエチオピアから始まります。そして15世紀にアラビア(イエメン)に伝わり、その次に伝わったのがインドだと言われています。

アフリカの次に一番古い歴史があるのがインドなんですね。

しかも、なんと密輸で入ってきたというインドらしいエピソードがあります。

コーヒー豆がインドに伝わったエピソード

エチオピアからコーヒーが伝わったイエメンでは、イスラム教寺院で栽培されていました。国外にコーヒーを持ち出すことは違法行為であったにも関わらず、17世紀にイスラム僧侶 ババ・ブーダン が巡礼の帰りに7粒のコーヒー豆をヒゲに隠してインドに持ち帰りました。

そして、それを南インドのチャンドラヒル(現在のカルナータカ州マイソール)に植え、1粒だけが成長し、インドのコーヒー豆の栽培が始まったと言われています。

(若干信憑性が疑われているこのエピソードですが、南インドで栽培がスタートしたことと時期は事実です・・・)

コーヒーの栽培には標高1000メートル以上の高原地帯が適しているため、現在でも9割が南インド(カルナータカ州、ケララ州、タミルナドゥ州)で栽培されています。

インドのコーヒー豆の種類と特徴

インドでは主に13種類の栽培地別でコーヒーがあります。
そして、インドコーヒーボード(政府の商工省が管理する組織)が認定するスペシャリティコーヒーは以下の3つです。

お土産で買うときの参考になれば〜〜

Mysore Nuggets マイソールナゲット

たぶんどこでも見かける豆!大粒で豆の大きさが均等であるのが特徴。
香りも良いです。味は少し酸味がありライトな感じです。朝飲むのにちょうど良いです。


《Kaffa Cerrado Mysore Nuggets Extra Bold 》
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Monsooned Malabar モンスーンマラバール

インドコーヒーの中で一番有名なのがモンスーンコーヒーです。これはイギリスの植民地支配だったころ、コーヒー豆の輸出は船で行われており、ヨーロッパまで約半年かけて運ばれていました。そのときモンスーン(潮風)に当たり、豆が膨らみ、酸化し独特の風味を出しヨーロッパで人気になったそうです。

生のコーヒー豆も緑色から黄金色に変色したことで黄金コーヒーという別名がついているほど。

その後、スエズ運河が開運し、航海期間が短縮されたことで一度は姿を消し黄金コーヒー。しかしヨーロッパで人気があったことで人工的にモンスーンを当て、当時のプロセスを再現し、現在のモンスーンマラバールが完成したそうです。このプロセスをモンスーン精製とも言うらしいです。

味は独特の苦味と濃さがあり、人によってはカビ臭いと言う人も?酸味がなく、ミルクに合うのでラテで飲むにはちょうど良いです。

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Robusta Kaapi Royale ロブスタ カピ ロイヤル

大粒で端が尖っており、灰色っぽい色の豆です。
味は苦味強め、酸味が少なめでエスプレッソに向いているとされています。
風味はチョコレートに似た香りを楽しめます。
カフェイン、天然の抗酸化物質が多く含まれていることで人気が高い豆です。

アマゾンでは売っていませんが、コーヒー豆専門店などに行くと買えます。

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インドのコーヒーの飲み方

インドはまだブラックコーヒーを飲む人は少ないように思います。
カフェにはブラックコーヒーのメニューはありますが、普通に注文するとミルクコーヒーが出て来ます。

カフェオレでなくあえてのミルクコーヒーと書いたのは、チャイのコーヒーバージョンだからです。

ミルクと砂糖で甘いインディアンコーヒーとスパイスを混ぜたマサラコーヒーが代表的な飲み方ですね。

インディアンコーヒー

少量のコーヒーにミルクと砂糖を入れ、2つの金属の器を使って、高い位置から注ぐのを繰り返して泡立てて飲みます。

冷ますため?と最初思っていたら泡立てるためだったようです。空気を含んで味がまろやかになる・・・らしいですが、甘すぎてまろやかも何も、、、というのが正直な感想です(笑)

オフィスで飲むときは器を使って泡立てることはしないものの、インスタントコーヒーと砂糖とミルクで濃ゆいミルクコーヒーの元を作って、冷蔵庫に入れてました。それにお湯を足して作っている(と思われる・・・)

マサラコーヒー

文字の通りです。スパイス入りのコーヒーです。そうですコーヒー版のチャイです。
カルダモンやシナモンなどを入れてつくるミルクコーヒーで、これも甘いのが特徴です。個人的にはこれ飲むならチャイでいいと思います(笑)

コーヒー風味が全然ない。もはやベースが紅茶でもでもコーヒーでも変わらない「牛乳と砂糖とスパイス」の味の飲み物(笑)

おまけ:インスタントコーヒー

インドではインスタントコーヒーもミルクと砂糖がすでに混ざったもので売られていることが多いです。砂糖なしブラックのインスタントコーヒーの粉を販売もされていますがそのままブラックで飲むインド人はまだ私は見たことががありません。自宅で自分好みで牛乳と砂糖で作るためと考えたほうがいいですね。

ネスレはインドでも販売されています。価格は日本と変わらないです。(高い)

そして、インスタントのドリップコーヒーは売られていません。ブラックコーヒーが好きな人はインド旅行に来る際にはドリップコーヒー持ってくるのを全力でお勧めします!

まとめ

インドのお土産には紅茶だけでなくコーヒー豆も喜ばれます。インドのカフェ事情はまた書きますが、まだ美味しいコーヒーが飲める店が多いとは言えません。

紅茶文化のほうが根強いので、インドでカフェ巡りするときにはチャイを楽しむほうがいいと思います。

ただ、バンガロールやマイソールにはコーヒー豆のお店が多くありますので、南インドに行く方は色々試してみるといいかもしれません。